73)階段ホールの杉の手すり
二階の大工工事の最後の仕事が階段ホールの手すりです。
木組みと同じ杉で作ります。
階段を上がってくると廊下状のホールに出ます。
回り階段部分の柱と手前の柱をつなぐように水平の手すり笠木が付いています。
そして、中央に細めの柱が立ち、二つの手すり子パネルが取り付けられる四角い部分ができました。
図面に基づいて手すり子パネルを組み立てます。
杉の材料をすべて同じ大きさになるように自動カンナという機械で加工して、手カンナをかけて綺麗な木肌にします。
そして、上棟式の魔除けの破魔矢(はまや)の矢羽根(やばね)のデザインで作りこんでいきます。
ビスが見えないように、組み立て手順を考えて造ります。
建具屋さんのような仕事を器用な棟梁が作ります。
それをはめ込んで完了です。
二つの矢羽根手すり子パネルの付いた階段ホールの手すりです。
杉の柔らかい木肌が綺麗です