66)玄関引き戸が吊り込まれました
調布の家の玄関は引き戸です。
昔はほとんど引き戸でしたが、今はアルミの親子扉が多いですね。
既製品の扉はサッシと共に付けますので、現場の戸締りもしやすく、気が楽です。
作り付けの引き戸は既製品もありますが、建具屋さんが作る無垢の木の引き戸です。
無垢の手造りの引き戸を作るには、玄関の柱や枠、鴨居という上にあるレールのような木に溝を付けた造作材が必要です。
また、戸車で動くために、下にはステンレスのレールが必要です。
大工やレールをモルタルで埋め込んでから、玄関引き戸の高さと巾の寸法をとって、製作してから、取り付けます。
それまでは仮の建具を大工さんが造って、現場の戸締りをしていました。
建具を取り付けることを「吊り込む」といいます。
建具屋さんが現場に来て、製作した玄関の引き戸を吊り込みます。
金山杉を加工して、組み込んで、現場で吊り込みます。
綺麗な木目が際立ちます。
杉の赤身と白太のコントラストが綺麗ですね
板材を組子にしてしっかりと止めつけますが、出来上がってしまうと普通にくっついていますので何とも無いように見えますが、組子の技能はしっかりしています。
大工よりも細かい加工技術が必要です。
汚れないようにシートで包んで養生してしまいますので、完成時しか見れませんが、楽しみですね。
手造りの玄関扉です