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56)排水管の防音

木の家は音を防ぐ事は少し苦手です。

コンクリート住宅に比べて、構造体の木材が軽いため音を通過させやすいということがあります。

家の内外の防音を必要とする場合は、そのための設計上の工夫が外壁や窓に必要になります。

また、内部に発生する音をその部屋の中だけに封じ込めるのも少し苦手です。

たとえば、オーディオや音楽演奏をする部屋などの音を他の部屋に伝わらないようにしないためにも、設計用の工夫が必要です。

日常的な音の中で、ストレスになりやすいのが、トイレの排水音です。

家族の生活が必ずしも同じ時間帯にならないのが現代の生活です。

また、二世帯同居など世帯間での防音は必須です。

トイレの排水管は防音仕様が標準です。


二階のトイレからの排水管が一階のトイレの隅のパイプスペースの下がってきて、一階の床下から外へつながります。

通常の塩ビ製の配管の上から、防音材を巻いた排水管です。

曲がりの部分もキチンと防音します。

床下まで防音材が入り込むようにして、音漏れを防ぎます。

最終的にパイプスペースに断熱材を防音材として、充填することもあります。

快適な木の家の生活には防音も必要です