ブログblog

17)エアコンの真空引き?

17年前に完成、引渡しをした木の家のエアコンをリニューアルしました。

完成時点では配管のみを設置しておいて、お子様が成長するにつれて、機器をつけた部屋もありましたが、今回は引渡し時に設置していたエアコンの更新です。

エアコンの室内機と室外機はそれぞれ1台ずつセットされているのが一般的で、「セパレートタイプ」と呼びます。

それに対して、1台の室外機で複数の室外機を運転できるタイプを「マルチタイプ」と呼びます。

セパレートは価格が安く、特に海外生産されている能力の小さいものは、量販店で安く販売されています。

マルチタイプは複数の部屋の室内機を1台の室外機で運転するため、若干価格は高いですが、消費電力を少なくすることができるのと、室内機が沢山外に置かなくても良いメリットがあります。

今回は4台の室内機を1台の室外機で運転する4台マルチのエアコンを、2台マルチに変更する工事です。

これまでの生活から、さほどエアコンに頼らなくても生活できそうだと言うことと、奥様がエアコンはあまり好まないと言うことからのご要望です。

 
外では室外機を外して新しい室外機を接続しています。

 
冷媒管という銅製の配管が短いため、新しい銅管の端を太くして、今までの配管につないで、ハンダで溶接していきます。

ここで使うハンダは電気配線のハンダとは異なり、冷媒の圧力に耐えられる高品質のハンダを使います。

店舗や業務用の大きな配管の時には、銀が配合されたハンダを使いますが、とても高価です。

さて、ここで真空引きです。

 
写真の緑色の小さな機械がありますが、これはエアコン工事用のポンプです。

このポンプを配管につないで、配管の中にある空気を抜いていきます。

コロコロという音をたてながら空気が抜けて、左側のメーターの針がゼロに限りなく近づいていきます。

ポンプのスイッチを入れたり、切ったりしながら、このメーターの針が動かなくなるまで続けます。

この確認により、配管と室内機に穴が無いことを確認できます。

これが「真空引き(しんくうびき)」と言われるもので、エアパージとも言います。

これを行ったうえで、エアコンの室外機の中に工場で充填した冷媒を配管の中に流します。_

こうすることで、配管の中の空気を完全に抜いてから冷媒を充填できるため、エアコンが正常に機能します。

量販店などで工事費の安い施工に依頼すると、場合によってはこの工程を行わずに、空気が残ったまま冷媒を充填するケースがあります。

その場合には、シューッという冷媒が漏れる音が聞こえる場合がありますので分かります。

中では、室内機を外して、新しい機器をつけています。

壁埋め込み型の室内機のため、機器が出っ張らなく綺麗に納まりますが、経験の少ない職人ですとできない場合があります。

銅製の配管の先端部をトランペットの先のようなラッパ状にフレアー加工して、きっちりとジョイントして、断熱保温をします。


グリルを結線して、取り付け完了です。

元通りにすっきりと納まりました。

試運転をして問題なく運転することを確認して完了です。


ご家族に皆さんに喜んでいただきました