16)断熱化の波はひしひしと
住宅工法システムの説明会に日比谷に行ってきました。
会場は日比谷公園の日比谷図書文化館です。
こんなことでもなければ霞ヶ関には行かないので
いい機会でした。
公園の大イチョウの木は紅葉真っ盛りで
銀杏の香りも終わりかかっているせいかほのかでした。
そういえば日比谷図書文化館は学生の時の一年目の
製図の課題で、トレースをした記憶があります。
平面の形が三角形で構造的にも興味深く見た気がします。
説明会の合間に窓周りを見てみると
障子が後付けされています。
カーテンウォールという外壁を一面に覆う窓も
ペアガラスに改修さえれています。
構造的な耐震工事と同時に
断熱化も行われているようです。
1957年に建築された貴重な近代建築の一つである
日比谷図書文化館の耐震化が進むことは
静かに座って本を読む空間として当然かもしれませんが
断熱化改修もとても重要です。
障子の組み合わせもインテリア的にも
近代建築と調和しています。
さて、昨年2013年に住宅の省エネ基準が
14年振りにに改正されました。
2015年4月からはその基準が新築時に
完全施行されます。
さらに、2020年には住宅だけでなく、すべての
建築物に対して省エネ基準が適合義務化されます。
その基準によって、地球環境に影響を与える
二酸化炭素の排出を押さえていこうとするものです。
さらに、2030年には住宅の冷暖房、給湯、照明等に
必要となるエネルギーを±0にする
ゼロエネ化を目標としています。
冬暖かく、夏涼しく暮らすことが出来る木の家を目指して
まだまだ、研究が必要です。