17)良い木の家の鉄筋とコンクリート
基礎の型枠が組み立てられ、これからコンクリートを打ち込みますが、その前に基礎の鉄筋とコンクリートの品質の確認が行われます。
鉄筋はコンクリートの中で、引っ張られるような力に対して、延び縮みしながら強度を保ちます。
その性能、品質を事前に測定して、基準を満足する鉄筋を使って加工します。
その証明書が俗称「ミルシート」と呼ばれます。
鉄筋は直径が約10ミリ、13ミリ、16ミリの3種類の鉄筋を使い分けます。
これは太さが16ミリの証明書ですが、構造計算に基づいて補強用に使います。
一般的な住宅では滅多に使われませんが、今回は道路側の窓の大きい壁の基礎の補強に使われます。
D16と書いてありますが、これが太さの呼び名です。
すべての性能が問題なく基準をクリアして、GOODです
さらに、コンクリートの「配合表」です。
これは、コンクリートを打つ前に、事前にコンクリート工場にどの様な性能のコンクリートを製造するかの配合を指定するためのものです。
設計図書に基づいて、指定されたコンクリートの強度で発注します。
これがコンクリート配合報告書ですが、強度や砂利の大きさ、スランプ、様々な成分がチェックされています。
設計上求められる強度は24N/㎜2ですが、結果として30Nになっています。
これは、コンクリートに含まれる水が多すぎると、水増しされたようなコンクリートになり、耐久性が低いコンクリートになってしまうことを防ぐために、水セメント比を50%以下に押さえているためです。
セメント成分が多くなるため、強度が増しているのです。
スランプは15センチと、やや堅めのコンクリートですので、打ち込みに気を使いますが問題ないでしょう。
スランプとは、お椀のような容器にコンクリートを入れて、床に反転させるようにお椀ごとかぶせ、お椀を上に取り外したときに、コンクリートがどの程度下がるかの寸法です。
スランプが大きいと、柔らかいコンクリートになります。
長持ちする木の家を支える基礎は、鉄筋とコンクリートの品質を適正に監理することで、良い木の家の基礎になります。
今度こそコンクリート打ち込みです