14)地盤改良工事です
最初に行った地盤調査の結果を解析して地盤改良を行うこととしました。
地盤調査はスウェーデンサウンディング方式と表面波探査方式の組み合わせによる方法です。
結果は、敷地の奥側約半分がよう壁工事後の埋め戻しの不十分により、空隙が見られ耐力が不足していました。
そこで、約1.5Mの深さで地盤改良を行うこととしました。
地盤改良は地盤の表層部分を掘り起こして、地盤改良剤を混ぜながら突き固める工事です。
1トン単位に袋に入れられた改良剤です。
ほぼセメントと同じと思っていいのですが、六価クロムが非常に少なく管理製造されたものであることと、工事中に近隣に飛散し難い低発塵性のタイプを使います。
少し価格は高いですが、住宅用としては原則として押さえたいポイントです。
改良する一番低い地盤まで掘削して、十分にタンピングランマーで突き固めます。
その後、掘削した土と改良剤を混ぜ合わせ、30センチごとに突き固めていきます。
このときに、改良剤と土がムラにならないように注意して攪拌します。
少しずつ、丁寧に固めてきます。
職人にとっては根気のいる仕事ですが、これがこれからの木の家をしっかりと支える地盤を造るので注意して工事します。
やっと、地盤表面まできました。
綺麗に混ぜ合わされて、時間とともに強度を増して行きます。
地盤改良は地盤の土質と地下水の量などによって、思うように強度が上がらない場合もありますので、事前に確認しておく必要があります。
地盤の質もとても良いものでしたし、地下水位も高くないので問題なしです。
これから基礎工事に入ります。
木の家をしっかり支える地盤改良