76)カーポート屋根の工事
小田原の家のご家族も入居後約3ヶ月が過ぎて、引っ越し後の生活にも落ち着きが出てきたとのことで、喜んでお住まい頂いております。
入居後の細かいメンテンスも落ち着いた頃に、以前からご相談を頂いておりましたカーポートの屋根の検討を進めました。
当初は木の家のエクステリアに合うように木のカーポートをご提案していました。
その後、車の出入りや自転車の置き場所、出入りなどの利便性を検討していくと、柱を既製品のカーポートのように片側だけにして、出入り側は何も柱が無いようにしないと厳しいことが分かりました。
また、自転車3台と車の両方を入れられるようにするためには、幅をやや大きめにする必要もあり、長さも既製品では対応できないことから、鉄骨で新たに設計することになりました。
設計、見積も終わり、いよいよ現場での工事が始まりました。
向かって右側の端に屋根を作り、左側は来客用のスペースとしています。
カーポートの床は雨水浸透性の30センチ角の平板ブロックです。
左側は門扉へのアプローチです。
自然石を模した大きめのコンクリート平板をランダムにデザインして配置し、その間を玉砂利で埋めています。
屋根工事は工場で溶接した柱と梁のパーツに塗装をして現場に搬入しました。
そのパーツにさらに一回り小さな鉄骨の部材を組み立て、歪みを修正します。
屋根にポリカーボネートの波板を取り付けます。
多少の揺れにも影響を受けないように、止めビス部分は多少の遊びを設けて取り付けます。
レッカーで上につり上げて水平、垂直に狂いがないかを確認修正しながら位置を決めていきます。
この後に、雨樋を取り付けて、基礎コンクリートを打ち込みます。
アルミの既製品であれば比較的安く作れますが、大きさやデザインが決まっていますし、寸法をオーダーすると特注価格になります。
施工方式を合理化して、要望の大きさやデザイン、色を自由に指定して作ることが出来るのは、小回りの利く鉄骨屋さんの存在が大きいです。
これで、とりあえず小田原の家の工事が一通り終わりました。
これから長い木の家ライフを楽しみながら、本物の木の家との対話が始まります。
木は家が出来てから、第二の命を生きていきます