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5)対面キッチンは何と対面するの

木の家の設計の中でもっとも多いのが対面キッチンですね。


奥様や家族で料理を作るときに、ダイニングやひろまに向かって調理できるのが好評ということでしょうか。


料理を作ることが家族に対するサービスとして考えるのではなく、家族一緒に料理したり、一緒の視界の中で生活することで家族の一体感を与えてくれます。


小さな子供がいれば、その様子を見ながら料理することができます。


何よりも料理をする人が孤立感を感じないというのが安心できるでしょうか。


さて、誰と対面するかは自ずから決まってきますが、キッチンから望む木の家の空間がどのようになるかも大切です。


木の家散歩

これは二階にひろまとキッチン、和室を設けた川口の家です。


オールステンレスのシステムキッチンを組み込み、ひろま側からはL型に収納で囲っています。


その上は根曲がりの杉を梁に使って組んだ二階の屋根の木組みが見えます。


漆喰で塗り上げた打ち上げ天井の淡い白色のキャンバスに、自然の造形の杉の曲がりが映えます。


家族と対面するだけではなく、キッチンから対面する木の空間をどのように演出するかが対面キッチンの木の家のポイントです。


和室との境にある木製建具(もくせいたてぐ)=木製の扉は黒竹を組み込んだ引き違いです。


南側のバルコニーに面した木製サッシの上には、換気と採光のためのハイサイドライト(欄間ガラス戸)が天井空間に光を呼び込んでいます。


木の家散歩

ひろま側は床座の杉の一枚板の座卓です。


丸太を加工した足で、取り外しもテーブルへの組み替えも可能です。


キッチンも木の家の大きな空間とどのように向き合うかで、料理の楽しみも一味違ってきますね。


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