10)本棚収納
パソコンのスペースをどこにするかは、最近の木の家の設計の中で重要になっています。
デスクトップか、ノートブックかや、無線LANなどをどのように構築するかもポイントです。
しかし、それよりも場所を取り、収納として求められる物に「本棚収納」があります。
本は持っている方にとってはご自身の生き様でもあり、思い出でもありますのでなかなか捨て去ることは出来ませんね。
また、本は重さも大きく、既製品の本棚を置くにしても地震時の転倒の心配も有ります。
そこで、壁面を利用して造り付けで本棚を造ることが多いです。
どこまで本棚にするかなど、本の量とインテリアや天井高さに基づいて設定します。
これは田園調布の家の二階の個室の造り付け本棚です。
本棚の最上段に壁埋め込みのエアコンを組み込んでいますが、そのほかはすべて本棚です。
棚板は可変方式で3センチ単位で可動できます。
棚板、側板などの材料は赤松の集成板です。
因みに左奥のドアの脇には、一階からの大黒通し柱が見えます。
この本棚も先ほどの個室の北側の個室の本棚です。
北側斜線をクリアするために、右側の屋根=天井が下がっていますが、その高さに応じて出来るだけの本棚を造り込んでいます。
同様に、すべての棚板は可変棚板です。
これは、印西の家の二階の北側の書斎コーナーです。
同様に北側斜線をクリアしつつ、本棚をつりこんでその下をL型カウンターにした物です。
ほんの少しの本棚とカウンターがあれば、簡単な書斎が造れます。
木の家と一体となった本棚は、本をたくさん入れても威圧感が感じられないところが良いところですね。
これは伊豆高原の家の書斎コーナーの背中側の壁を使った本棚ですが、多少無造作に置かれた本棚の雰囲気が自然でなじんでいます。
もっと本がある方は書庫ですね