6)家電収納
木の家のメインスペース=ひろまにはほとんどの家がテレビやオーディオを置くことになります。
最近は大きめのテレビを置く家庭が増えてきていますが、その場合はラックやスタンドを利用して床に直接置くことになります。
一般的な大きさのテレビの場合はラックの代わりにカウンター収納を造り付けて、その上に置くことが多いです。
テレビにはビデオレコーダーをつないで同じ場所に置くことになり、そのほかオーディオ機器を接続してテレビをオーディオサラウンドにすることもあります。
そこで、ひろまの一角をテレビ、オーディオ、DVDなどのメディアの収納にまとめて造り付け収納にする=家電収納とすると、機械的な機器のイメージを自然素材の柔らかいインテリアに包み込むことができます。
また、エアコンも壁掛けの場合は壁から飛び出してきますので、そこだけ違和感が感じられますので、一緒にまとめると全体として落ち着いた仕上げになります。
東小金井の家のテレビ・オーディオ・エアコンの家電収納です。
コーナーを活かして三角形状にまとめています。
下がDVDなどのメディア収納で、両開き戸がついています。
その上がレコーダーのラックで、その上のカウンターにテレビを置きます。
その上の2段の棚はステレオや音楽レコーダーなどを置きます。
小さなスピーカーも両端に置けば、音響的にも十分です。
そしてその上が壁埋め込み型のエアコンです。
エアコンは将来のメンテナンスを考慮して点検口などが用意されていますし、中央の入り隅の四角い穴は、機器の相互のケーブルを出し入れするための配線穴です。
ケーブルは壁の中に入って表には見えてきません。
これは府中のリフォームの家の家電収納です。
一番上には床暖房兼用の多機能型の壁掛けエアコンがついていますが、埋め込みができないために木製グリルでカバーしています。
これも、エアコンの掃除やメンテナンスのために、点検口があり、またグリルは外せるようにしてあります。
下の棚はテレビカウンターで、デッキなどとの配線は奥の小さな穴で通せるようにしてあります。
小さな棚は飾り棚です。
これは田園調布の家のひろまですが、右正面の角に同様に家電収納が造り付けられています。
テレビのディスプレイのみしか見えてこないので、違和感がありません。
自然素材で造った木の家のインテリアを活かすために、その後の生活での家電機器や家具などを造り付け収納として一体的にデザインしていくとよろしいと思います。
家電製品を自然素材で柔らかく包み込む