14)臭いのつかないガスレンジのグリル
キッチンのガスレンジの真中にある魚を焼く
グリルからの臭いは気になりますよね。
換気扇で排気できますが、それでも少し臭いが残るのは
仕方がないと窓を開けて換気することもあります。
冬は暖房の熱のロスになり、実際の開閉は面倒ですね。
現在設計中のお施主さんから
ガスレンジの機種のご要望があり
仕様をチェックしているとこれはと思う機能がありました。
それは、魚を焼くためのグリルの煙を出す出口の手前に
小さなバーナーがついていて、その炎で臭いの成分を
カットするというものです。
スモークオフという名前で呼ばれ、排気口から出る煙の
81%、ニオイの99%をカットできるとのこと。
これはすぐれものと採用を決定しました。
魚といえば秋刀魚の煙が連想されますが
秋刀魚4匹を13分間両面強火で焼いた時のデータが
煙カット81%です。
ニオイはアジの開き2枚を7分間両面強火で焼いたときの
データがニオイカット99%。
一応、多少のニオイ、煙は出ます、嗅覚には個人差が
あることをうたっていますが・・・。
メーカーはリンナイで、デリシアという商品。
この機能を活かして、グリルの幅を広くして10インチの
ピザやローストビーフ焼けるようにして
ダッチオーブン、クッキングプレートも付属しています。
ニオイが残らないので、魚を焼いたあとのグリルで
ピザを焼いたらアンチョビピザですかとは言われない
これはなるほどと唸りました。
五徳(ごとく)のデザインも良くて、グッドデザイン賞受賞。
少しガス消費が多めになることは気になりますが
他で省エネしましょう。
難を言えば、少し価格が高いことですね。
どのメーカーもガスレンジ自体の仕組み構成が単純な割に
高いのは少し不満ですね。
木の家の設計ではお施主さんのご要望が思わぬヒットに
繋がることが多いです。
設計は一緒に和気あいあいでやりましょう(=⌒▽⌒=)