67)木製建具の吊り込み
内部の漆喰左官と和紙表具が終わったところで、木製建具の吊り込み(取り付け)を行いました。
最近の建具はほとんどが既製品で、枠と建具本体が一体化していますので、現場では大工がビスで取り付けるだけの仕事がほとんどです。
木の家づくりネットワークが提案する建具はほとんどが設計に基づいて製作され、現場で建具屋さんが吊り込む昔ながらの建具の仕事です。
大工が作った柱や鴨居(建具の上の部分にある、溝を彫り込んだ造作材)、枠などの間の寸法を測って、その寸法に従って作ります。
作った建具を現場に持ち込んで細部を加工しながら金具をつけたり、大きさを調整したりして取り付けていきます。
道具は鉋(かんな)やノミはもちろんさまざまな細かい道具を駆使して吊り込んでいきます。
なるべく加工場で作り込んでいきますが、引き戸の引き手の彫り込みや大きさの調整は現場での仕事です。
家具の建具の開き戸や折れ戸などは、昔の蝶番に代わってスライド蝶番が一般的になりましたので、取り付けの丸い穴を機械で彫り込みます。
木製の門柱とフェンスの間に吊り込まれる門扉も吊り込まれ、オリジナル外構の出来上がりです。
大工が作った門柱とフェンスに、建具職人が作った門扉を塗装して、屋根板金を掛けて、インターホンや照明を付けて出来上がりです。
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