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58)左官材の産地直送

東日本大震災の影響で東北、北関東地域の配送システムが滞っています。

 

現場の工程は外壁左官工事が仕上げにかかっていましたので、漆喰系左官仕上げ材を発注して製造は何とか間に合ったのですが配送の見通しが建ちませんでした。

 

そこで、自らトラックをチャーターして搬送することにしました。

 

車も同様な事情を抱えている人が多いのかなかなか確保できませんでしたが、運良く2トン車を借りることができました。

 

ガソリンが厳しいことが分かっていましたのでディーゼル車にして、朝早くから夜にかけて搬送できました。

 

たまたま車を借りる会社の近くのガソリンスタンドが朝5時半から営業しており、軽油を満タンにして出発です。

 

東北自動車道が緊急自動車のみしか走行できず、一般道を走り何とか午前中に栃木県佐野市の木の家づくりネットワークの左官材料メーカーに到着です。

 

優良な漆喰系内外装左官材を探して訪問してから3年近く経っていましたが、石灰の白い粉に包まれた街の風景は変わっていません。

 

木の家散歩

佐野市の北部に位置する葛生という地域で、山そのものが石灰石というまさに石灰岩の街です。

 

大きなセメント工場もあり、その中でも農業用石灰を中心に製造しながら、建材用左官材も開発している駒形石灰工業です。

 

開発担当者の田村さんと本社で合流して、工場に行って積み込みました。

 


木の家散歩

ゆっくり話をする間もなく一路現場へ向かいました。

 

近くのガソリンスタンドは営業していましたがお得意様の事業者のみということでしたが、社長さんの配慮で満タンに入れることができ安心です。

 

途中の埼玉付近ではスタンド渋滞があり、少し時間がかかりましたが無事に現場到着です。

 

木の家散歩

内部の漆喰も含めてすべてそろったので、いよいよ左官職人の登場待ちです。

 

帰りの高速のガソリンスタンドではガソリンの給油待ちが二時間でしたが、軽油は10台未満でしたので、給油をして無事に帰ることができました。

 

被災者の救助と援助、原発の正常化が必死に行われていますが、一刻も早い復興を祈るばかりです。