39)キャットウォークの床格子の施工
大工による断熱工事がひと段落したところでいよいよ床と壁の造りに入ります。
手始めに二階の吹き抜けに面したサッシの開閉、クリーニングのためのキャットウォークの床の工事に入りました。
キャットウォークとは約して猫歩きですが、普段は使わないけれども点検のためなどに使う床のことを総称して言います。
ビル建築の窓や配管の下などに鉄骨ルーバー状の床があったりしますが、アメリカのアクション映画のスリリングなシーンによく見られますね。
それと同じように、木の格子の床を作ります。
歩く機能を満たしながら、光と風を通し、日本の伝統的な町並みに見られる格子を床に転用しました。
設計図書に基づき、金山町の匠大工に一定の間隔に穴を加工してもらい、そこに同じく金山匠大工の加工した格子材料を取り付けていきます。
仕上げ匠大工はその材料の向きや使い方を木目を見ながら良く見えるように取り付けていきます。
格子床を作る床組みは火打ち梁という45度の梁が床が地震でゆがまないようにがっちりと入っています。
その上に組まれていきます。
下から見た格子は木目の綺麗な工芸品のようです。
反対側では二階の壁の下地を組んでいきます。
それぞれに、図面と現場の状況に応じて役割分担しながら仕上げ大工が仕事をいていきます。
仕上がりが楽しみです。