6)バルコニー防水ーその2
防水層の下地の角を落として、プライマーを塗ったところで下地工程が終了です。
その後はガラス繊維を二重に張りながら、FRP塗装を重ねます。
Fiber 繊維で Reinforced 強化された Plastics 樹脂 の略で、ガラス繊維を使ったものが最も一般的です。
ガラス繊維と不飽和ポリエステル樹脂によるもので、現在の住宅ではユニットバスなどによく利用されています。
対候性に優れ、過酷な自然環境にも影響を受けにくく、軽く、強度も高く、薬品にも強いなど、バルコニーや屋上テラスなどの防水によく利用されています。
これがガラス繊維のマットです。取り扱いに気をつけないと、ガラスの細かい繊維が飛散することで顔や目などに入らないように注意します。
基本的に2枚のシートを張ることで強度を高めます。
瑕疵担保責任保険などの基準でも同様の施工が求められます。
手際よく施工しないと乾燥によりマットと樹脂が一体化しないように気をつけます。
空気が入り込まないようにローラーでよく伸ばします。
プライマーを塗装したサッシが取り付く部分も塗装することで、内部への漏水を防ぎます。
最後にグレーの色のトップコートと言う着色保護塗装で仕上げて終了です。
出隅や入り隅の角が緩やかに丸くなっていることで、下地処理がうまくできていることがわかります。
これで木の家の木材も漏水に悩まずに一安心です。