34)現場の正月飾り
クライアントの奥様と子供さんを年末の現場確認にご案内しました。
丁度、サッシガラスも吊り込まれたので現場の中も暖かくなりました。
現場も29日で仕事納めのため、材料の保護の為の養生(ようじょう)や防犯の確認、清掃片付け、大工さんとの来年の段取り打合せなども行う予定でしたので丁度良かったです。
奥様からお茶やお菓子の差し入れも頂きました。
前回は二階に上がれなかったお子様も二階に上がってみましたが、興味半分、怖さ半分というところでした
奥様から正月飾りについてのお問い合わせがあったときには一瞬戸惑いましたが、確かに今生まれようとしている木の家にも正月飾りは是非飾るべきだと大賛成しました。
玄関の向かって右側に設けた採光と通風の窓の窓の両端に飾りました。
三本の枝の松を二本飾り、その下に注連縄(しめなわ)を簡略化した輪飾りにわらの先を輪の形に結び、下をそろえて長く垂らし、それに和紙の四手(しで)をつけたものです。
柿の葉もついています。柿の葉はいつまでも青いですね。
松は平安時代から子孫繁栄を祈る象徴として引用され、いつまでも青々しい葉の色と松の長寿にあやかろうと言う気持ちの表れのようです。
シダの葉は裏白とも言われ前の葉が枯れても必ず新しい葉が生えてきて枯れてなくなることがないことから、また裏が白い=黒くない=腹の中が黒くない、裏表がない精錬さをあらわしていることなどに掛けているようです。
生まれつつある木の家にも新しい歳の神様が来るようにと言う願いは、神道という宗教以前の日本人の自然観、素朴な自然の恵みと未来への願いを表しているのではないでしょうか。
そう言えば、以前にも木の家ではありませんでしたが工事途中の現場で飾った事を思い出しました。
きっと、木の家も喜んでいることでしょう。
職人さんも気持ち良く仕事始めが出来そうです。