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29)水道、床暖、ガス打ち合わせ

大工工事が外壁の耐力壁や無垢の杉板の庇の作成を行なっている間に、水道、ガス、床暖などの設備工事の現場打ち合わせが行なわれました。

 

特に水道の配管工事は1階の床下や天井に配管されるため、大工工事で床の断熱や仕上げ工事をする前に配管を行わないといけません。

 

給排水衛生設備図に基いて配管経路の確認を行ないますが、二階の梁を一部加工することが必要になるため、構造設計の検討も踏まえてその内容を決めます。

木の家散歩

 

給水、給湯は架橋ポリエチレン管を鞘状の保護管に入れたもので配管します。

 

水は青色、お湯はオレンジ色で色分けして配管しますが、特に給湯管は給湯器からお湯が届く時間に関係しますのでなるべく効率的なルートで配管することを心掛けます。

 

壁の中にきちんと支持固定しないと、シングルレバー水栓がほとんどですので、勢い良く水を止めると配管がガタンという音を出すウォーターハンマー現象が起きることがありますので注意、確認が必要です。

 

配水管の径も75ミリや50ミリをどのように組み合わせて排水をスムーズにするか、天井高さとの兼ね合いで排水勾配をきちんと取れるか、二階の配水管の音が階下に響かないように防音しますがなるべくルート上からも影響の無い方法を検討したり、配管のメンテナンスのための掃除口の位置など様々な確認打合せを行ないます。

 

設計上で決めていたルートを、よりよき方法にするために一部変更しました。

 

これも、最初の設計がすべてでは無く、技術者との上下関係の無い人間関係による本音の打合せをすることで、いろいろなアイデアを出してくれます。

 

この打合せの後、早速に工事が行われました。

 

木の家散歩

 

その他、床暖の先行床下配管、リモコンの位置、ガスの配管位置の確認をして、使用する設備機器のメーカー図面(承認図)を受け渡しして打ち合わせが一段落しました。

 

各設備業者がよりよき仕事を目指して、工事がスタートします。