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24)屋根の梁が組みあがりましたー上棟4日目

二階の床梁=胴差し梁が組まれ、二階は通し柱だけの状態から、さらに二階の管柱(くだばしら)が建てられ、いよいよ屋根周りに進みます。

木の家散歩

 

二階の柱の長さは一階に比べてやや短いのは斜線制限をクリヤするために二階の天井の高さの梁=軒梁(のきばり)の高さを低くしているためです。

 

その分天井が低く感じないように、天井を水平に張らずに屋根の形そのままに勾配天井に打ち上げています。

 

この二階の柱の頭に屋根の軒の高さの梁=軒面梁(のきめんばり)をジョイントしていきます。

木の家散歩

奥に見えるのが大黒通し柱です。

 

大黒通し柱と普通の通し柱の間に建つ二階の柱の位置を合わせながら、両端の柱と軒面梁のジョイント部=仕口(しぐち)を組み合わせていきます。

木の家散歩

 

左の大黒通し柱と右の通し柱の間の軒面梁を掛矢で叩きながらはめ込んでいきます。

掛矢という樫などの広葉樹の硬い木で作った木槌の親分のような道具で、二人で呼吸を合わせるように打ち下ろします。

木の家散歩

 

ほぼ二階の軒面の梁が組み上げられました。

これから火打ち梁(軒面梁の入り墨角部の斜め45度の掛ける補強用の梁)を入れて、柱や梁の歪みを直し(建て入れ調整)、軒面梁のパワージョイントの締め込みを行います。

そして、いよいよ木の家のシルエットを象徴する小屋組み(屋根を構成する小屋裏の木組み)の組み上げに入ります。