19)基礎が完成しました
配筋検査を無事終了し、アンカーボルトのセットの後、コンクリートを打設しました。
コンクリートは設計強度28KN(キロニュートン)以上、水セメント比50%以下、スランプ18センチ以下の高品質コンクリートです。
水セメント比は水の量とセメントの量の重量比で、水の重量の半分以上のセメントとすることで、セメントの量を多くして、コンクリートの中性化の進行を遅くする目的で管理します。
そうすると、自然とコンクリートの強度が上がり、通常は21KNでも良いのですが28KNほどに向上します。
スランプはコンクリートの固さを表す数値で、カップラーメンのカップのような容器(高さ30センチ)にコンクリートを入れて、逆さに置いてカップを取り除くと中のコンクリートがつぶれてきますが、そのつぶれて低くなる数値をセンチで表しています。
標準的には18センチ以下としますが、これも水セメント比を小さくすることで15センチに近い固めの良質なコンクリートになります。
木の家づくりネットワークではパワーベースの基礎としての標準仕様で管理しています。
幅15センチの立ち上がりがしっかりとした安定感を感じます。
直径12ミリのアンカーボルトが細く見えます。
基礎天端の高さもしっかりした精度です。
黒い色の太い金物はホールダウン金物です。
地震時の引き抜きに対して基礎に直結した構造が高強度な引き抜き耐力を生みます。
外周部の水道工事の先行配管も終わり、先行足場を架けたらいよいよ上棟工事です。