14)古の石
外構工事が進んで、いよいよ最後の整地段階を迎えました。
ブロックフェンスも綺麗に出来上がり、以前の石積みも旨く別の場所積み直しが出来ました。
ただし、それでも使い切れないほどに石積みの下の石が出てきました。
この石をトラックで場外搬出=中間処理場へ搬送することは、その重さからとても費用がかかります。
トラックの積載荷重以上は積めない為、土砂であれば一杯に積めるところを、石だと空気を運んでいるかのごとく少ししか積めません。
また、中間処分場もこれらの石を処分することがほとんど出来ないため、高価な処分費を必要とします。
そこで、場内に仮置きして、基礎の割栗石として利用することとしました。
昔はこのような石を基礎や礎石の下に敷き詰めて、櫓を組んで大きな丸太を皆で引きながら落としてつき固め、しっかりした束石を設置したものです。
今では厄介者にされてしまいますが、ここで本来の使い方に蘇ります。
見てくれも良くない石ですが、基礎の下に転圧されて再利用されればしっかりと役目を果たします。
砕石と自然石の組み合わせできっちりとした地盤が出来上がります。
古の石積みが新たな地盤として蘇るときはもうすぐです。