13)確認申請を出しました
実施設計が進み、詳細部を除いて設計の骨格が決まりましたので確認申請の提出を行いました。
今回は建築確認の他に、住宅エコポイント審査と消防確認申請を併せて行うことになりました。
確認申請は申請書類の他に、計画概要書、建築工事届け、図面一式です。
図面は実施設計図の中から確認申請用の情報に関係しないものを削除してコンパクトにまとめます。
シックハウス対策法による室内容積の計算と換気回数の算定と室内仕上げのホルムアルデヒド放散量による仕上げの面積制限がありますが、ホルムアルデヒドをまったく含んでいない自然素材の仕上げのため計算は不要です。
また、住宅エコポイント審査のための、次世代省エネルギー基準への適合については、仕様規定ではなく、Q値計算を行い、その結果の計算書を添付しました。
夏期の日射取得係数も算定され、冬暖かく、夏は通風を確保して暑くない室内環境が確認できました。
サッシの幅と高さから面積を算定して、サッシとガラスの複合熱還流率を示して開口部の熱損失も計算します。
また、構造計算書の一部を引用しながら、耐力壁の数量計算書を作成して添付します。
こうして、様々な木の家の情報が詰まった確認申請書が一冊の本になり、4部提出しました。
建築確認は数日、消防は10日、住宅エコポイントは約3週間ほどで確認されることでしょう。
型式設計のメーカー住宅や仕様が決まった工務店住宅では、確認申請もサッサと進みますが、世界に一つだけの木の家の場合は少し手間と時間がかかります。
これも生みの苦しみほどではありませんが、上棟式の木組みの立ち上がるのを、建築主、職人との喜びの分かち合うことで報われます。