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6)水道配管材料

先日の週刊誌の記事で、都内の築35年の住宅の水道水の赤い濁りの成分の中に、水道管内に塗られたエポキシ樹脂塗料成分のMDA(メチレンジアニリン)が検出されたと報じられていました。

 

MDAは発がん性物質である可能性が高いと国際がん研究機関が分類しており、現在では仕様が認められていません。

 

1970年代から89年までは、鉄製水道管の内側で発生した錆び止め対策として、錆びの洗浄をした後に腐食の進行を抑えるためにMDAを塗っていた住宅があることが今回の記事の背景にあります。

 

現在でも、赤水対策と銘打って宣伝しながら工事を行っているものの中にも、使われている可能性も否定できないと報じています。

 

 

一般的な戸建住宅の水道配管材料は、HIVPと呼ばれる硬質塩ビ管を採用している例がほとんどかと思いますが、最近は架橋ポリエチレン管という樹脂管が使われ始めており、増えてきています。

 

樹脂管のため曲げやすく作業効率が高く、耐久性も高く、ジョイントの施工技術が一般化して来ることで普及しています。

 

木の家づくりネットワークでは、なるべく塩ビ系製品を使わないようにとの趣旨で、以前から硬質塩ビ管に変わって、ステンレス管や銅管などを使っていました。

 

金属製ですので、ジョイントは特殊な部品と工具を使って施工しないといけないため、どこの水道工事店でも施工ができると言うわけではありませんでした。

 

また、材料が高価なこともあり、予算的に厳しいこともありました。

 

そこで、標準的な仕様では樹脂管を使い、予算的に可能な場合や配管材料にこだわる方にはステンレス管を提案してます。

 

どちらを使うにしても、配管のメンテナンスを考慮したり、結露を防ぐ防露や温水管の断熱工事など、設計施工に亘って細かい確認をしていくことが重要です。