3)木のフェンス
木のフェンスを造るなると、ホームセンターの商品の中で選択することが多いと思います。
それらの商品はどちらかというと洋風が多いですね。斜め45度に棒状の木が交差するように組み込まれたものがよくみられます。
ただ、どこでも同じような木のフェンスになってしまいますし、色も既に塗装されているものから選ばないといけませんね。
少し和風、又はモダン和風といったイメージの場合は商品の対応が難しいので、何とか設計で工夫をして造ります。
ただし、豪華な和風の造りとはいきませんので、なるべく手間をかけずにコストダウンして、且つ、雨に強く、耐久性があり、塗装のメンテナンスが行いやすいものにしたほうが良いでしょう。
この木のフェンスは少し和風テイストですが、なるべくシンプルにしてモダンな家でも調和できるようにしています。
基礎と土台の間は、ネコパッキンという本のような大きさの樹脂製のパッキン材を挟んで、基礎と土材の間に隙間を設けて通風性を高め、土台の乾燥を助けています。
また、雨が当たる一番上の笠木(かさぎ)と呼ばれるまさに傘のような雨よけの横の木と板金のカバーをつけています。
土台と笠木・板金で下と上から雨や湿気から守り、なるべく長持ちするようにしています。
右が板を縦張りにして、左は横張りにしてデザイン上のアクセントをつけています。
板は表裏と交互に張ることで、通風性を高めて、且つ刷毛で塗装するときに、塗れないところが無いようにして、メンテナンスをしやすくしています。
横は水平的連続性を強調して、縦は目隠しなどの高さを確保して、アクセントとしたり、いろいろ工夫が出来ます。
簡単なスケッチと大工技能で個性ある木のフェンスはいかがですか。