2)古瓦のアプローチ
エクステリアに使う自然素材は木材だけではありません。
古家を解体して家を建てるときに、古家の材料をすべて処分するのではなく、解体するときに使えそうなものを再利用することは、3Rのリユースとしても、もったいないの気持ちからも大切にしたい方法です。
建て主の方と打合せしていくなかで、ふと、今の古家の瓦は再利用できないかという話がポット出てきました。
同じ屋根に使うことは、品質的に無理がありましたので、エクステリアに使いましょうということになりましたが、具体的にどこにということも無く設計していくうちに、門から玄関までのアプローチに縦使いで埋め込んでみましょうと提案しました。
建て主さんも元々手づくり木工芸が趣味の方でもあり、二つ返事でご了解いただきました。
言い出してみたものの、外構工事の時期になるとさてどのようにデザインするかで悩んでいるうちに、瓦の波は水の波とのことで、水の流れをデザインしました。
主に通るところは水の流れ、両側は岸辺の遊び水、左側の手前は水がくるくる廻る水車でもあり、花びらが廻る花車。
玉砂利を間に入れて完成です。
基礎屋さんにあらかじめ掘ってもらった後に、建て主さんご夫妻と三人で二日ががりで完成しました。
建て主さん参加で、手づくりの自然素材のアプローチは、お伺いするたびに何ともいえない良い味を出しています。
住まい手参加は木の家の思い出作りに最適ですね。
共に考え、共に造る・・・それが木の家の醍醐味でもあります。