3)インフィルリフォーム
リフォームの方法でもう一つの種類がインフィルリフォームです。
壁紙を張り替えたり、床を張り替える程度の主に表層の仕上げの変更や更新の工事から、構造的に大きく変更することなく、間仕切壁ぐらいを撤去するなどの工事も含まれます。
以前は、子供の部屋として使った複数の個室を、間仕切壁を撤去してワンルームにして、趣味の部屋にするなど、簡単な大工工事を行うこともあります。
家族構成の変化に伴い、生活をより楽しむためのリフォームとしては、スケルトンリフォームほどの変更までは必要が無い場合でも、インテリアのイメージはほんの少しの工夫で大きく変わります。
壁の仕上げを変更するついでに、電気コンセントの位置や個数を変更したり、トイレの便器を新しくしたりすることは、内部の配線や配管を大きく変更することは必要ありません。
和室から洋室に変えたり、その逆の変更など、下地をどこまで解体するかなど、状況に応じて判断します。
リフォームでのコストを検討するときは、解体の範囲をどこまでにするかが大きく関わります。
産業廃棄物の処分費が環境対応規制から高くなる傾向があり、おもわぬコストアップにつながることもあります。
床をはがさず、その上から新しい床板を貼るなど、細かい納まりの検討と優秀な大工技能があれば、限られた予算の中でもイメージを大きく変えることが可能です。
写真は、15年ほど前に新築した家を、家族構成の変化に伴い、3階の個室の間仕切りを撤去して、ワンルームの多目的なスペースとして、併せて家全体のメンテナンスを行った例です。
生活しながらのリフォームですので、工事中は何かとストレスが掛かるかもしれませんが、出来上がったときには奥様も次のご友人とのお付き合いを楽しみにしていました。
少しの工事でその後の生活が大きく変わるのも、リフォームの楽しみでもあります。