20)消熱塗料の屋根リフォーム
15年目の木の家リフォームでは屋根の塗装も行いました。
屋根の材料はガルバニウム鋼板でしたが、屋根の一番上の棟包み(むねつつみ)という部分など、部分的に錆が発生していました。
また、チョーキングという、屋根の塗料が紫外線と風雨で劣化して、白い粉のようなものが表面にかかったような劣化が見られました。
そこで、単なる塗装ではなく「消熱塗料」を塗装しました。
屋根の板金に当たる太陽エネルギーを運動エネルギーに変換することで、表面温度を下げる効果があります。
太陽光を反射する熱反射型の塗料ですと、汚れによって効果が落ちますが、これは汚れても効果に影響がありません。
また、黒やグレーの色でも効果があるため、屋根の色を気にしなくてはいけないときでも問題ありません。
実は、塗装は下地がとても大切です。
木の家の工事では、何の工事でも下地が重要で、手を抜くのも下地です。見えないので。
ただ、年数を経るにしたがって表に表れるのも下地の仕事の程度です。
屋根の場合はさび止めです。
木の家づくりネットワークの屋根塗装下地のさび止めプライマーは、鉄塔にも使われる性能の高いものを基本としています。
左側の光沢のある方が錆び止めプライマーです。
その上から、二回工程で、消熱塗料を塗ります。
普段は見えないところだけに、塗装屋さんは気を使って塗装しました。
消熱塗料が塗装されました。
この塗料は、東京都の学校の校庭や遊歩道の路面の公共工事にも使われていますが、最近は民間放送局の屋外イベントの路面にも使用され、効果が確認されています。
この夏の猛暑が少しでも和らいでくれるといいなと期待しています。