15)夜も働く熱交換塗料
一般的な鋼板屋根が、夏場の日中に直接触ると熱くて火傷をする、卵焼きが出来ると言われるのに比べて、日本瓦のいぶし銀黒色のいぶし瓦は、同様に触っても熱いことは熱いですが、火傷するほどではないことが分かります。
素焼きのセラミックスに炭素を燻しによって浸み込ませているため、黒いかわらの中はセラミックスの状態です。
瓦に含まれる小さな気泡が熱の伝導を妨げることで、室内までは鉄ほどに熱を輻射しないことが、瓦屋根の家は比較的な夏は涼しいといわれている原因のようです。
また、瓦屋根の下には隙間があり、そこで暖まった空気が動いて、熱を逃がしていることもありそうです。
鋼板に塗装する「熱交換塗料・ネオコート」も、塗料の中に太陽熱を運動エネルギーに交換して打ち消すセラミックスが混入されています。
昼間の太陽光が降り注ぐ時間帯の遮熱効果を経年劣化無く期待できますが、夜間にも効果が発揮されます。
塗料に含まれる熱交換分子が働く気温が摂氏25度以上であるため、夜間でも25度以上の熱帯夜の場合には、その機能が発現します。
25度以上の気温の夜間では、熱交換を行って大気熱の侵入を防ぐ効果が得られます。
都市部のヒートアイランド対策にも利用出来る特性があり、昼夜を問わず機能する遮熱塗料ということになります。