30)中間検査が無事終了
上棟工事の後に、大工さん、屋根屋さんががんばって仕事を進めてくれましたので、慌しい年末ぎりぎりにならずに中間検査を受けることが出来ました。
中間検査は基礎の配筋検査に続き、木の家の構造上の工事が設計図書、建築確認申請と同様に施工されているか、窓や屋根が図面どおりに作られているかなどを確認検査機関の検査員が現場に立ち入り検査を行なうものです。
小田原市の建築行政上の検査と住宅瑕疵担保責任保険の検査を兼ねています。
検査員の方が来られて、全体の進行状況の確認を行い、屋根の工事状況を確認して写真撮影などを行ないます。
その後、確認申請図面に基きながら地震に対して力を発揮する耐力壁が適正に造られているかどうかなどを一つ一つ確認して行きます。
メーカー住宅のように既に開発された工業化住宅と異なり、私どもがご提案する木の家は日本の伝統的技能と現在の最新の技術や材料を使いながら設計していきますので確認するところが多いと検査員の方は言われました。
普通ですと木組みのジョイント部分を留めつける金具が見えるのですが、すべて木材の中に埋め込まれた「パワージョイント」によって組まれています。
検査が終わった後も、技術的なことについて長い経験のある検査員の方と昔の技術と現在の技術の変遷や世の中の多くの住宅の姿について歓談しました。
細かい金具、ビス一つでもどんどん新しく認定品が発売されてたり、新しい工法が生まれていく中で検査していくことだけでも苦労が多いと感じられました。
それでも良いものは貪欲に取り入れながら、日本の伝統的な木の家を「不易流行」、「温故知新」の気持ちでこれからも取り組んでいく気持ちを新たにしました。