38)断熱・構造見学会開催します
外壁や屋根周りの工事もひと段落して、一階の床下の設備工事とともに、断熱材の取り付け施工が始まりました。
断熱材はこれまでに何回かご紹介してきたウッドファイバーです。
北海道のトドマツなどの木から生まれたエコ断熱材です。
木材ですから、その成長過程でCO”を吸収して蓄積していますので、それを放出せずにそのまま木の家の中に使用することで、さらに植林されCO2を吸収するという「正のスパイラル」で温暖化を防止します。
間伐材を利用することで、植林された樹木の成長を促し、木の家の木材生産に貢献します。地域林業の振興と治水治山にも役立ちます。
断熱性は高性能グラスウールと同等の熱伝導率=0.038W/mKと高く
熱容量がグラスウールの約4倍のため、冬は蓄熱で暖房を切っても暖かさが持続し、夏は遮熱性によりさわやかな室内環境を実現します。
また、断熱性を損なわずに含湿量が7L/M3あることで、吸放湿性能が高く、カビや結露を防ぎ、夏場は湿気を吸収することでさわやかな環境を作ります。
製造時のCO2排出量は他の断熱材よりも格段に少なく、550KG/Tのため、地球環境に負荷を与えません。
丸のこぎりで裁断した後に床の根太(ねだ)の間に入れていきます。
同様に壁にも入れていきます。
大工さんも思わず「土壁のようだね」と好評です。
屋根はあぜくらい板の上に防湿フィルムを張り、その上に敷きこんで、屋根下地材との間には通気層ができています。
構造は、セルフレームシステム構造設計により、長期優良住宅以上の耐震性があります。
樹齢80年以上の金山杉を金山匠大工が加工し、上棟した無垢の木組みです。
二階の屋根はあぜくら板を全面張りした=シェルター屋根です。
まさに、木のパオのように包み込まれています。
木の家づくりネットワークでは、仕上がってしまうと見ることができない断熱工事の内容や構造の仕組みをご覧いただく断熱・構造見学会を開催します。
1月29日(土)の午前10時から12時、13時から15時まで、小田原の木の家にて行います。
ぜひご参加をお待ちしています。
お申し込みはこちらからお願いします。