9)網戸さまざま
設計段階での網戸の検討は重要です。
近年はデング熱など、蚊が媒介する伝染病も
危惧されており、網戸は必需品ですね。
基本的には、固定ガラスのFIX窓以外は
すべての窓に網戸を取り付けます。
木製建具屋さんや木製サッシメーカーが作る
木製建具の網戸もセットで考えます。
最も多く使われるメーカーアルミサッシの網戸も
事前の検討が重要です。
アルミサッシの開閉方式によって
網戸も様々な方式が用意されています。
アルミサッシメーカーのリクシルの製品の
網戸を引用させていただいて
どのようなバリエーションがあるか見てみましょう。
大きな窓に良く使われる引き違い窓の網戸は
横方向に移動するスライド網戸です。
シンプルですが
冬でも横にあるのは仕方ないですね。
網戸があると外の景色が良く見えないということで
プリーツ状に収納できる網戸を
採用したこともありますが、少し値段が高いので
限定的に使われることが多いと思います。
小窓は開閉方式はたくさんあるので
網戸の種類もたくさんあります。
ハンドルで窓の開け閉めを行うので
その場合は網戸は固定方式が多いです。
掃除の時は外せるようになっています。
上げ下げ窓の場合は網戸も下の窓についていて
上げ下げ出来るようになっているものがあります。
外にすべるように押し出すすべり出し窓の網戸は
室内側に開くように開ける開き網戸があります。
ただし、横や上にロール状に収納できる
網戸もあります。
縦型のすべり出し窓は横に収納できる
ロール網戸方式が多いです。
こうした、窓の開閉方式と関係して
網戸の開閉、収納方式もバリエーションがあります。
検討のポイントは
窓の内側にカーテンやブラインドをつけるときです。
網戸が内側に開く開き網戸の場合は
内側のカーテンやブラインドに網戸が当たりやすく
カーテンやブラインドを開けたときに
網戸の開閉に邪魔にならないように注意が要ります。
インテリアデザインとしても、収まりを考えないと
後で使いにくく、デザイン的にすっきりしないことに
なりやすいです。
ロール網戸を多く使うとコストアップになることもあり
外の風景を見るか、見ないかによっても
収納できるロール網戸のほうがいい場合もあります。
設計段階で、使い勝手やデザイン、コストなどを
総合的に検討して網戸の検討を行うと良いでしょう。
リクシルのHPは以下です。
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網戸のバリエーション