ブログblog

2)木材の乾燥ーその2

木材の乾燥のつづきです。

 

木の家散歩

寒伐り後に桟積みされた丸太の乾燥

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

高・低周波乾燥が良いとされていますが、機材が高価なためコストが高く、採用が困難です。

 

薫煙乾燥は、高温乾燥の領域です。おもに丸太の歩留まり向上を目的に使用され、近年は木材乾燥にも用いられています。古民家の燻し効果を期するものです。

日常的には、湿度の関係で焦臭が強く感じられます。それを止めるために塗装で表面コートすることもありまが、それでは無垢を使う意味が低くなると思われます。

 


金山町森林組合では、素材(丸太)は葉枯らし乾燥、寒伐りを実施しながら、木材製品は木質チップを主燃料とし、重油を緊急時のバックアップとして、低温乾燥で蒸気の噴霧と温水温風の組み合わせを併用し、木材の組成を変化させずに、構造材の含水率25%以下、造作材15%以下、床材天井板は12%以下で乾燥が仕上るように管理しています。

 

乾燥工程における化学物質の木材への浸透の有無ですが、他社の方式は詳しくは分かりませんが、一般的には乾燥庫の状態や工程上から有機性の化学物質が浸透することはありません。

 

 

木の家散歩

乾燥の準備

 

木材の細胞間内には、結合水、遊離水があり、それらを熱で膨張させ木材と乾燥室内温度差、湿度差により材中より水分を引き出す作業が乾燥工程です。その過程で他の化学物質が誘引されることはありません。

 

乾燥中は乾燥室内から外気中へ、過剰な温度・湿度の空気を機械的に放出しながら乾燥を仕上げていきます。 乾燥室内は気密性や断熱性が施され、さらに、SUS材で覆われております。

乾燥庫の周辺に化学物質などが使わることや、置かれたりることも無く、工程中に化学物質が混入されることがないように確認しています。

 


木の家散歩




以上ですが、私もすべて理解しているわけではありませんので間違いがあるかもしれません。お気づきの点やご懸念がございましたらお問い合わせ、ご指摘いただけましたら幸いです。