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22)龍安寺の石庭のようだったのでしょうか

1月30日の東京は昨年より一足早い雪のなりました。

昨年の経験か、少し湿った雪のせいか、歩行者が転倒することは
少なかったようで良かったですね。

その雪の朝の情景を和みの木の家の住まい手さんから
メールで画像と共に教えていただきました。

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本日は雪がさんさんと庭に降り注ぎ、美しいの一言です。

リビングからは真っ白なウッドデッキを前に
大きな石の上にちょこんと雪が載っているダイナミックな景色。

茶室の亭主席からは水蛍と手水鉢の周りに積もる
風情ある雪景色。

両方楽しめます。

東京でこのような庭を実現できるとは思っていなかったので
大変嬉しいです。

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私は読むだけで、その時の情景が目に浮かびましたが
その後の画像で、侘び寂の風情を感じました。

雪は厄介者かもしれませんが東京の雪景色はその非日常性から
見る人の心に深くしみこむことが多いと思います。

庭に自然や思想、哲学を表現することで多くの銘庭を生んできた
日本人の美意識を今でも失いたくないですね。

そういえば、京都の龍安寺の石庭は白砂を敷き詰めていますが
学生の時に解説抜きで見たときは、雪や雲をイメージしました。

例えば、雲海から顔を出す中国の山々や降り積もった雪から
顔を出す岩など。

その後、すぐにそれは川の水面文様を表している事を知りました。

その白砂の中に点在する5群15石の石は何を意味するのか。

これまでにたくさんの推理がなされてきました。

最近、そのなぞに挑んだ細野透氏の大作
「謎解き庭 龍安寺石庭ー十五の石をめぐる五十五の推理」
が読み応えがあります。

中国の「虎の子渡し」を基本に、石のレイアウトまで
推理しています。

参考サイトもあります。


龍安寺石庭 謎解き庭

この本を片手に、また龍安寺を訪れたいですね。