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16)構造設計と構造計算は必要でしょうか

実施設計のなかでも、基本中の基本が構造設計です。

建築物のなかで
鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨造(S造)の
設計では構造設計、構造計算を行うことは
良く知られています。

一時期前の構造計算偽装事件などもありましたので
その重要性は言うまでもないと思います。

それでは、木造住宅、木の家では木組みを設計する
構造設計、構造計算は必要ないのでしょうか。

 

構造設計のための構造検討図

  
答えは、ノーです。
必要です。

でも、メーカー住宅を買う時にはそのような資料は
提示されていませんよね。

メーカー住宅はメーカー独自の作り方=工法の
開発段階で、国の構造認定を受けていますので
その方法で作られたものは、提示の必要はありません。

では、建売住宅や注文住宅は提示され、説明されて
いるのでしょうか。

そのような事例は非常に少ないのが現状です。

どうして建築主に説明されていないのでしょうか。

建築基準法において
一般的な規模の住宅で、建築士が設計するものにおいて
確認申請時に提出資料の中に求められていないからです。

3階建ての住宅やRC造などと一体化した混構造建築などは
構造設計、構造計算が必要です。

一般的な規模の住宅で確認申請のときに
構造設計図、構造計算書は必要とされていないのですが
それらの検討を行わなくてもいいのではありません。

建築士が責任を持って構造設計、構造計算を
行う必要がありますが、申請図面には必要ないだけです。

しかし、出さなくていいということを勝手に解釈して
適当に設計しても言いと勘違いしている建築士が
多いのが現状です。

建築士事務所の建築士では少ないと思いますが
多くの大規模に住宅を販売している会社の建築士は
仕事に追われ、きちんとできているのかわかりません。

阪神淡路大震災の後に、国が提出するように改めようと
しましたが、所謂業界からの声により頓挫しました。

また、、木の家の構造設計、構造計算が出来る
建築士が少ないことも原因でした。

大学教育のなかでも、日本の伝統的木造建築や
木造住宅はきちんと教育されていないこともあります。

実は、構造設計、構造計算は、RC造や鉄骨造よりも
木造住宅のほうが技術的、経験的に難しいのです。

構造設計は必ず必要です。