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15)東京直下型地震に備えて

東日本大震災による地殻の変動は

とても大きいことが分かりました。

 

被災地沿岸部では地盤沈下により大潮の時には

床上浸水が発生するなど復興に暗い影を落としています。

 

また、東北地方北部では全体に数メートル規模で

東に陸地が移動しているようです。

 

東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震の

活断層への影響を

文部科学省の地震調査研究推進本部

先日発表しました。

 

それによると、糸魚川-静岡構造線断層帯という

新潟県糸魚川から長野県を経由して静岡県にいたる

断層帯での地震の確率が高くなったそうです。

 

東海沖地震も含めて静岡東海地域は地震への

備えがさらに一層求められます。

 

 

また、私も不覚にも知らなかったのですが

東京都から埼玉県に至る立川断層帯

確率が高まったとのこと。

 

東京の府中市西部から国立、立川、東村山、青梅市東部

埼玉県飯能市西部を経由して名栗村までの断層帯です。

木の家散歩

この断層帯を中心に

将来マグニチュード7.4程度の地震が発生すると

推定され今後30年の間に地震が発生する可能性が

日本の活断層の中ではやや高いグループに

属するそうです。

 

液状化で人気が下がった東京湾沿岸部を尻目に

武蔵野台地の住宅地の人気が高くなったともことですが

長い目で見た場合に必ずしもそうはならないようですね。

 

多摩ニュータウンを抱える住宅地では耐震性が低い

老朽化した住宅がそろそろ出始めている時期です。

 

行政的にも東京都は首都機能の移転に前向きに検討が

始まったとも言われています。

 

民間住宅レベルでも既存住宅では耐震診断と補強対策

重要になります。

 

新築工事では震度7でも倒壊しない耐震構造設計

求められます。

 

新築時ではともすると間取り、デザイン、キッチンなどの

設備を重視したのみの設計になりがちですが

基本中の基本が耐震性であることは言うまでもありません。

 

それは専門家だからきちんとやっているだろうと

過信しないで、構造設計についての内容を提示してもらい

場合によってはセカンドオピニオンを仰ぐぐらいでないと

安心できません。

 

しつこいようですが

木の家の基本は住む人の命を、街を守る耐震性です