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32)クライアントの現場確認

上棟式の後、現場の進行状況の確認のためにクライアントご夫妻が現場にこられました。

 

「思ったより進んでいるんですね」と現場に入っての開口一番です。

 

手作りの木の家ですので工期が一般的な木の家に比べて長いことをご理解いただいておりました。

 

上棟式のときの木組みだけの外が丸見えの状態に比べて、外壁で囲まれ、窓の部分だけで開いていることで、だんだん木の家の空間がはっきりと捕らえられるようになったからかも知れません。

木の家散歩

 

床下地がまだ完全にふさがっていませんので少し足元が不安ですが、ゆっくりと内部を見て回ることで、図面の空間がどのように実現したか良くご理解いただきました。

 

床下の土台や設備配管がどのように作られているか、窓から外がどのように見えるかなど、部屋の広さがどのくらいかなどを確認できました。

 

キッチンの隣の菓子工房は少し狭いのではないかと気になっていたそうですが、実際にその場に立って「結構広いですね」と喜ばれていました。

 

そして何よりも食堂の吹き抜けから見上げる「あぜくら板」の二階の屋根=天井がとてもダイナミックなことに喜んでいられました。

 

敷地が南北に長い特性を見事に内部空間に生かしているとのお褒めの言葉をいただきました。

木の家散歩

金山杉の赤身の強い二階の天井のあぜくら板は圧巻です。

 

吹き抜けの周りを囲むように見える二階の梁も赤身と白太のコントラストが鮮やかです。

 

これから仕上がっていきますとより引き立つことでしょう。

 

外壁の防水や断熱など今後の仕事の進め方のご質問にお答えをしていくと、これからが楽しみと言った印象でした。

 

私どもの木の家のクライアントは、近くに仮住まいを借りたときなどは毎日のように様子を見にこられる方が多いですし、お住まいと現場が離れている場合でも、定期的に見に来る方がほとんどです。

 

安全管理の下に毎日来ていただいてもまったく構わないオープンなお付き合いが大工さんはじめ職人さんと直接お話ができるのも、1991年より提唱してきた「顔の見える関係の木の家づくり」の楽しみです。