24)吉野材の産地訪問
一年ほどブログをお休みしていましたが
4月から再開することとなりました。
改めて、よろしくお願いします。
和みの木の家(ひばりが丘の木の家)の設計が
概ね固まってきたので、木組み材料を確認するために
全国有数の木材産地である奈良県吉野地域を訪問しました。
お施主さんのご親戚が吉野地域周辺のご出身ということもあり
幼いころにも行った記憶がある地域の木材を使用することに
なりました。
吉野地域でも神社仏閣に使われる樹齢年数が高く
大きな木材を扱うことで名の知れた製材材木店に訪問しました。
大きな倉庫には所狭しと吉野桧、吉野杉が収納されています。
目を疑うほどの大木が製材され、出荷を待ちながら桟積みされて
います。
吉野桧の太い柱材が角を大きく面取り(斜めにカットした部分)
され、割れを防ぐ背割れが木の中心まで入っています。
これから大工さんが丸柱に加工するとのことです。
こちらは杉の丸太ですが、丸太の小口や木肌を見て
これからどのように製材するかを決めます。
その目利き一つで丸太の価値が大きく変わります。
経験と勘による責任重大な仕事です。
これは和みの木の家で使う梁を選別するために
桟積みしているところです。
吹き抜けに見えてくる二階の床梁ですので、木目や節の状況を
確認して、最終乾燥に進みます。
お施主さんも自分の家にどのような木が使われるかの説明の
熱心に聴かれていました。
材木店の社長さんからのお話に、これからの乾燥、加工、現場
出の施工にまで期待が膨らみます。
皮むき丸太の展示も確認しました。
丸太の表面のシワのように見える凹凸は「しぼり」といいますが
自然に出来るものと、人が木の表面に昔はつる、今は樹脂の
棒を巻きつけて人工的につくる物があります。
和室の床柱に良く使われます。
この見学の後に、お施主さんから太目の丸太の柱を
どこかに使いたいというご要望がありました。
それは、リビングの北側に綺麗な木肌を見せることになりました。