5)ウッドデッキ
ウッドデッキという柔らかい言葉の響きは、木の家に造りたいアイテムとしてイメージされます。
アフリカ、インドネシアの木材を使わなくとも、国産の杉、ヒノキなどで造ることが出来ますが、一方で、基本的には屋外に設置されますのでいくつか注意することがあります。
まず、床下は土のままですと湿気が抜けずに、木材に腐朽菌やカビなどがつきやすくなりますので避けましょう。
出来れば、コンクリートを打設して、外側に勾配をつけることで雨水が滞留せずに流れるようにした方が良いでですが、コストダウンする場合は砕石や玉砂利などを敷きこんで、雨水が滞留しにくく乾きやすい環境を作ります。
また、床を支える柱は土間コンクリートに直接置かずに、基礎パッキンを間に挟んで建てたり、水抜き穴のあるコンクリートの小さな基礎部品=束をおいて柱を立てるなど注意します。
庭が茂っていたり、草木が多い場合などはホウ酸系のシロアリ忌避剤を塗装することも必要な場合があります。
また、住宅本体との間はあまり近づけないで、水切れを良くします。
住宅の土台や外壁に止めつけるようなことはせずに、将来のメンテナンスを行い易いようにしておきます。
また、塗装は2回塗り以上を基本として、自然塗料であれば少し多めに塗り、雨や紫外線から板材を守ります。
柱や笠木などの上には、フェンスと同じように板金を被せるとさらに良いでしょう。
たまには、床下を点検して吹き溜まりのように枯葉などが溜まっていないかを確認しながら、お掃除も必要です。
ドッグランやバーべキューなど楽しみながら、長く使える小さな工夫を忘れずに対策してください。