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57)無垢の床材の表情

床の塗装が終わりました。

床は様々な無垢のフローリングから、建築主の方との打ち合わせにより決めていきます。

広葉樹は材質が硬く、傷がつきにくく、木目がはっきりしています。

北海道のナラ、タモ、ニレ、センのほか、少しピンクかかった色の東北の桜もあります。

針葉樹は杉、ヒノキ、アカマツ、カラマツ、サワラなどがあります。
杉は赤白のコントラストがきれいで、柔らかく、
ヒノキはやや硬く、木目が目立ちません。

北浦和の家では、一階から二階の階段ホールまでをナラにして、二階の個室をタモ、主寝室を杉としました。

一階のタモのフローリングです。
木目がはっきりとして、材質も硬く、少しワイルドな感じですが、存在感があります。

長さの違う乱尺フローリングですので、色がまちまちに見えますが、一年もすれば日に焼けて、色がそろってきます。


二階個室のナラフローリングです。

タモに比べておとなしく、木目も細かいため、一般的なフローリングとしてもよく使われています。


二階の主寝室の杉のフローリングです。

赤白のコントラストがきれいですね。
木目、表情が柔らかく、膝にやさしい床材です。

寝室ですので、アクティブな動きがないので、傷もそれほど気にならないということでした。

いずれも、植物油の精製した匂いのない米糠油を塗装しています。

長い間には多少の汚れがつくかもしれませんが、定期的な清掃で問題ないでしょう。

10年後ぐらいに、少し本格的なクリーニングをすれば、またきれいな木目が見えるでしょう。

床、壁、天井ともに呼吸する自然素材のインテリアにとって、床は基本です。