55)床に格子が付きました
大工工事の後を様々な職種の専門工事職人さんが入ってきます。
一つの木の家の工事で約20種類の工事が織物のように重なり合うことで、そこにしかない木の家ができます。
ロール和紙を表具屋さんが張ったあと、設備機器の取り付けを行い、木製建具の吊り込みを行い、さらに木製建具の上からロール和紙を張っていきます。
表具屋さんも2回登場します。
さらに、建具屋さんが作った床用の格子が二箇所取り付けられます。
2階の個室の床の窓の手前に付けられました。
将来、南側の家が建て替えられ、敷地ぎりぎりに後退して建てられた時には、今よりも日照環境が悪くなるため、一階に少しでも光を取り入れるためです。
更には、夏場などの通風を期待しています。
下から見るとこんな感じです。
やはり、1階の窓も同じところにあるため、1階と2階の窓が縦に連続しているようになります。
2階のバルコニーの上からの光が一階に差し込みます。
そして、冬場は閉めて、暖房性能を上げるために、格子の下に引き分け障子を付ける予定です。
夏冬の季節に応じて家が変わり、快適な生活を送れるようにちょっとした工夫です。
もちろん、床の格子は取り外し可能で、かつしっかりした構造ですので、いざという時、日常の歩行には心配無しです。
季節で変わる木の家の風景