伸びやかな2階リビングの家

シンプルモダンでありながら、しっとりとした佇まいとデザインがお好みのお施主さん。
光と風の移ろいを感じられ、開放的で、非日常を感じられるくつろぎの空間でストレスフリーな生活を送りたい・・・そんなご要望と南西角地の敷地特性と近隣の樹木を借景に取り込んだ2階リビングの家を提案しました。
2階リビングは天井を打ち上げ、綿密な構造計算により梁を無くした登梁（のぼりはり）構造として、伸びやかな空間としました。
天井は杉の赤身の浮造りの無垢板を大工さんが丁寧に張り上げ、一つとして同じ木目の無い年輪が自然に癒してくれます。
寝室は和室として、船底天井と間接照明により安らぎの休息の部屋となり、障子越しの朝陽が気持ちよい目覚めをもたらします。
1階は趣味を楽しむことが出来るように収納を充実させ、将来は近隣に開放したいという要望に基づき、玄関を兼ねた土間空間を設けました。
1階床は北海道産広葉樹の栗と土間の大谷石、2階床は北海道産広葉樹のセンを使い分け、杉赤身の天井板、和紙の壁などの自然素材が呼吸する第3の皮膚として機能しています。
断熱性をHEAT20・G2レベルとすることで、1台のエアコンで全館空調が可能で、盛夏でも28度設定で快適な環境を実現しています。
空気吹き出しの不快感が無く、均一な室内温度で心地よく、機器が室内に存在しないすっきりとしたインテリアデザインです。
1階の床は温風による輻射暖房が可能で、オンドルのような柔らかい床暖房となります。